LEDとは、発光ダイオード(Light Emitting Diode)のことであり、電気を流すと発光する半導体の1種類で、人類が手に入れた第四世代のあかりとして注目されています。
基本的な原理は、20世紀初頭に発見されており、1960年代に暗めの赤色と黄緑色のLEDが開発されて以来、早い段階から表示用途で実用化されてきました。日本のメーカーによって1993年に青色発光ダイオードが開発され、それを応用した白色発光ダイオードが1996年に開発されました。これにより表示用が中心であったLEDは、一般照明用として開発が進むことになりました。
発光する色自体は、半導体の材料で決まり、V属元素のAl(アルミニウム)、In(インジウム)、Ga(ガリウム)とX属元素のN(窒素)、P(リン)、As(砒素)との化合物によって作られる半導体が使われています。
現在、LEDは、携帯電話やデジタルビデオカメラ、PDAなどの電子機器のバックライト、大型ディスプレイ、道路表示器などの表示用を中心として普及しています。また最近、地方自治体での積極的な導入が行われている交通信号灯を始めとして、今後、自動車用ランプ、一般照明用光源として普及していくことが期待されています。